「直哉に秋穂か………」


なーんか、嫌な声が…


「速人か!」


はーやーとー!!!!!


「お前部活出てたのか!」

なんて直哉ははしゃぐ。

「ああ。」

何か速人人が違うような…

何か優しい!


『速人…くんてさ何部なの?』


直哉の手前、速人を呼び捨てには出来ない。

「?サッカー部…」

眉を潜めてあたしを見た速人。

「いつぶり?」

「多分2ヶ月ぶり」

『さっかーぶ!?』

「「遅…」」


直哉と速人の声がかぶる。

何か息ぴったり…

「あーそーうー」


怒りに満ちた顧問の声があたしの体を撫でる

『ひっ……!!!』

「お前、男はべらす時間なんて無いだろ!」

『はべらす!?』

「ハーレムだ!」

『そうじゃなくてーッッ!』


「秋穂!頑張れ!!」

ああ…直哉のその笑顔で世界の平和が約束されるわ………


「100Mでこけたら爆笑もんだぜ…ぶっ」

一人で言って一人で吹き出す速人。


『直哉!頑張るね!』

直哉だけにかえしてやるんだから!

「足…痛めてるなら無理はすんな。」