「秋穂…おつかれ」 直哉がフッと笑ってあたしに近ずいてきた。 ランニング姿の直哉は本当にかっこいい… これが…恋なの? 『かっこ…………いい』 「わかってる」 あっ… あたし、何を言ったの? あたしの心と体は絶対連携していない… 「秋穂…もし俺が大会で優勝したら…」 『優勝…したら…?』 直哉はフッと笑ってあたしの頭に手をのせた。 やっぱり、こんなことされると、うるさいのは心臓。 口から出るかもなんて本気で思うくらい…