「えー!!!!!!!」

史華は持っていたスプーンを落とす。

あたしは、すべて史華に話した。

速人にキスされたこと、直哉が好きなこと


全部…


「いっ………以外」

『はははッ』

「直哉か~」

『恋って知らない間に生まれるんだね。』

「そうだね…」

史華はニッと笑ってテレビをつけた。

「速人くんは?」

『速人?』

史華はテレビ画面から目を離さない。

「…………いや、なんでもない」