「宝〇みたいな、劇団志望の人達はいないわよ。…その代わり…」

『その…………代わり?』恐る恐る、史華に近ずく。
「芸能人がいるの」


………………は?

芸能人?

げいのうじん?

ゲイノウジン?


『ぇ…えぇえぇえぇ!???!!!』

あたしは思わず史華から離れた。

知らない!!
だって…案内には未来に羽ばたく…とか、なんとか書いてたけど…

「芸能人に会えるなら、勉強だって頑張れるわよね~」
そう言って、史華はあたしに同意を求めた。