『ちょっ!!!!』

抵抗するが、頭が痛くて力が入らない。

「お前、頭痛いならちゃんと寝とけ。」

速人はぶっきらぼうに言って、窓を見た。

さすがに、いつもと雰囲気が違う速人に、しかたなく身を委ねた。

『…………ごめんね』

そう呟いて、速人を見る。下から見た速人はすごくかっこよく見えた。

「…いいから寝ろ。」

速人はそう言うと、あたしの目の上に手を乗せた。

『ごめんね…おやすみ…』
あたしは、深い眠りに落ちた。