「あっ!秋穂!?」

『史華…ごめんいきなり…』
「いいよいいよ!私もごめん」

─────……

「盛り上がっていこーッッ」
速人の一声でコンサートが始まった。

キャーッッという黄色い歓声は耳をふさぎたくなる。
「ではっこれは僕らのデビュー曲!!<SIGIN>」

『-サイン…-』

(~♪)曲が始まる。

みんな、ペンライト片手に必死に速人の歌声に聞き入る。

『すごい』

速人は凄かった。

ダンスも激しいのに、息を切らしてないし、早いラップも難なく言ってる。

「いきなりだけどーッッなんと!!!ランディーの吉哉とグレイシーズの雅文が飛び入り参加だーッッ!!!!」

速人が言うと、鼓膜が破れるくらいの歓声がきこえた。

「吉哉かっこいいわあ」