ああ……自己嫌悪。
あたし何やってんだろ…
時刻は午後6時半少し前。
コンサート始まっちゃう…
行かなきゃ…
でも…史華に悪いことしたし…謝らないとね!!
そう思って立ち上がろうとしたとき、誰かがあたしの頭に手を置いた。
『!!?!??』振り返ろうとするけど、頭を持たれたせいで、振り向けない。
「明日…コンサートの感想聞かせろや…」
俺様な発言。
低い声。
『わかった…』
「俺様の命令…わかった?」
『了解。』
じゃぁーっと後ろの人は手を離して消えて行った。
頭にはまだあの人の温もりが残ってる。
気にしないでおこう。
────……
あたしは、コンサートに戻った。
