夏がいる。 夏なら、あたしを信じてくれる…― ―本当に…? 「えっ?」 今、声が聞こえた…? 辺りをキョロキョロと見回すけど、人の姿は見えない。 ふと夏の方を見る。 「…夏の声じゃ、なかった…」 …気のせい、かな? でも、確かに声が聞こえた気がした。 ―…本当に信じてくれるのかしら? 夏が目を覚ましたのは、それから3日後だった。