知りたくなかった。 こんな、絶望なんて。 『01.当然の忘却』 「キャアアァ!!」 校舎に響き渡る甲高い少女の悲鳴 「どうした?!」 声が聞こえた階段に集まってくる生徒たち。 「っ、綺羅が! 夏を突き落としたの!!」 これが、悲劇の始まり。