自分にそういい聞かせて、スリッパを履かないまま廊下を歩く。 ガラッ 「「…」」 あたしが教室に入るとぴたっと話し声が止み、罵声を飛ばす。 「よく平然と学校来れるよな」 「夏はまだ意識が戻ってないってのにね」 「っ…」 全然大丈夫なんかじゃないっ! 悔しくて悔しくて 泣きそうになるのを必死にこらえて あたしは教室を飛び出し、屋上へと駆け出した