私たちは静かに城の中へと進んで行く。
「変だな」
「何が?」
彼の言葉が理解できなかった。
「入り口にも城の廊下にも悪魔が襲ってくる気配がない」
「悪魔も休んでいるんだよ、きっと」
返す言葉が見つからなくてつい冗談めいたことを言ってしまう。
「……そうだといいんだけどね」
アンディは凄く優しい。
普通だったらバカなこと言うなって怒られてもおかしくない発言なのに――。
きっとクレアもこの優しさに惹かれていたのもしれないなぁ……。
「この先で行き止まりになってる」
見えるのは扉だけ。
「行こう」
「うん」
それを開けると大広間、そして……、
「ようこそ」
その中心に誰か居る……。
全身、鳥肌が立つくらいの恐怖を感じていた。
「変だな」
「何が?」
彼の言葉が理解できなかった。
「入り口にも城の廊下にも悪魔が襲ってくる気配がない」
「悪魔も休んでいるんだよ、きっと」
返す言葉が見つからなくてつい冗談めいたことを言ってしまう。
「……そうだといいんだけどね」
アンディは凄く優しい。
普通だったらバカなこと言うなって怒られてもおかしくない発言なのに――。
きっとクレアもこの優しさに惹かれていたのもしれないなぁ……。
「この先で行き止まりになってる」
見えるのは扉だけ。
「行こう」
「うん」
それを開けると大広間、そして……、
「ようこそ」
その中心に誰か居る……。
全身、鳥肌が立つくらいの恐怖を感じていた。