冬の華

「…条件?」

眉間に皺を寄せる。

ホントに助けられるのか?
コイツを信用していいのか?

《どうだろうな?
だが、迷ってる時間はないんじゃないのか?
流石の俺でも息がないヤツを救うことは出来ない。
そうなれば本来の業務どおり、
お前を連れてくだけだ》

考えてる暇はないってことか…。
どっちに転んでも俺は死ぬ。
だとしたら、試してみてもいいんじゃないか?

「条件って何だよ?」