ヤツと別れ家路を急ぐ。

今はただ、
真愛を抱き締めたかった。

自分の勝手なわがままに振り回し愛想を尽かされていないか不安がいつでも付きまとう。

「真愛!」

窓から飛び込んだ俺に。

「どうしたの?何かあったの?」

駆け寄る真愛を抱き寄せ
乱暴に口内を犯した。

「んっ…ぅん…」

状況も確かめもせず。

「あのさ〜
お取り込み中悪いだけど
調べたぜお前の言う男…」

大和の声に漸く唇を離す。

「ああ…大和。ありがとう」

その胸に真愛を掻き抱いたまま

「場所は?」

「案外近くだったぜ?」

真愛越しに会話を交わす。