気配を隠すつもりがなかったのか無駄だと知っていたのか…。

「ふ〜ん。
黙って見てるから最期まで見届けるつもりなのかと思ってたよ」

振り返りもせずに相手に返す。

「私のエリアを侵さないでお帰り頂けるのでしたらそのつもりです直ちにお発ちください」

冷えた態度を変える気もなく、
冷淡に告げる。

「此処まで立ち入っておいて…、今更それは出来ない相談だな」

「もう一度申し上げます。
此処は私のエリア内ですので、
直ちにお発ちください」

「断る!と言ったら?」

俺のエリアは
冥、魔、妖、天、下…

下界の全てはエリア内にある。