冬の華

《そんなに危惧するな。
直ぐには動き出さないだろう》

何を根拠に言ってんだよ。
そんな余裕に構えてんなよ。
こっちは自信なくて、
思い通りいかなくて、
焦ってんだよ。

《焦るな。お前には素質がある。
骨さえ掴めば…》

「いちいち人の頭ん中覗くな」

怒鳴り遮って、
そのまま部屋を飛び出した。

残されたワンダからは、
溜め息が漏れていた。