冬の華

彼女の顔に影が被る。

「送って貰った事は感謝してるが随分な扱いだな…」

振り替えると

車のヘッドライトが後光の様に
影を照らし出しそれを伸ばす。

「…まさか」

俺の脇を通り抜け
躊躇うことなく走り寄る。

「零稀!」

彼女を抱き止めた。

「ただいま真愛」

しっかり抱き締め合う二人を

呆然と見詰める俺は
如何に間抜けに映っていたか。