冬の華

《結界の張り方さえ身に付けられないのでは、この先が思い遣られるな》

勝手なこと言いやがって、
何一つまともに教えねぇくせに。
お前がやって見せろっての。

《そうしてやろうにも、
お前を助けるために使った霊力が戻らん限り無理だな》

それを言われると…
何も言い返せなかった。

「…もし今ヴェリアスが現れたら
手も足も出せずに、
ただ見てるしかないってのか?」

耳を動かして片目を開けるが
何も話さず、再び目を閉じた。

「何だよ。何か言えよ。
…俺だって悔しいさ。
情けないけど何にも出来ない」