冬の華

彼女の言葉に愕然とする。

彼女の腕を掴んで振り向かせる。

「ガキが居んのか?
ヤツのガキが腹の中に…」

どう見ても彼女の腹は
身籠っている様には見えない。

掴んだ腕さえも細くてほんの少し力を入れりゃ折れそうだ。

アイツが?
本気で…
そんな無責任な事したのか?

「本当に失礼な人ですね!
私が妊婦に見えますか?」

「はっ?あんた今腹の中にヤツが居るって言っただろ?」

疑いたくなる事実と
耳を疑う彼女の台詞に
目眩を覚える。

「私が言いたいのは、
私の体の中に彼の霊力が宿ってて大きくなってるって意味です」