冬の華

俺は解ってるつもりでいた。

アイツはもうこの世界に
居ないんだと…。

「あんたさ、このまま影を追って生きていくつもりでいるのか?
だとしたらそれは間違ってんだろそんなの生きてるうちに入んねぇそんなのヤツは望んじゃいねぇ」

自分の台詞に
喉の奥に込み上げてくる熱い塊が張り付いて吐きそうになる。

アイツは居ない…。

そう思うしかない現実を
俺自身が受け入れきれずに
否定する何かを待っていた。

それを裏付ける何かを
どんなに小さな痕跡だとしても。

「彼は生きてます!
私の中で日に日に大きくなって、存在を誇示してます」