ズドーーン

巨大な地鳴りと共に
ビルの硝子が砕け散り
舞い落ちる中を

悲鳴と怒号を掻き分け
逆走する1人の少女を見付けた。

スローモーションの様に目の前を通り過ぎていく彼女の姿が
いつかだったかアイツと見た
映画のワンシーンに重なる。

制止する奴の手を払い退け
気付けば彼女の姿を追っていた。