冬の華

自分の言葉に…
改めて思い知り目頭が熱くなる。

今まで自分の名前が嫌いだった。

俺の存在を否定する名前が…。

「私はそうは思わないよ。
零稀…良い名前じゃないか。
君の呼ぶヌルも早苗が呼ぶナルも零なら彼を望んでいるとも取れる又は彼に願っているとも…」

ヌルを望み。
ヌルに願う。

本当にそうなのか?

母が『ナル』と呼んだ瞬間
もしかしたらとは考えた。

だが翌々聞けば…
母は俺を隠しておきたかった筈。

なら何故…
ヌルにその存在を知らしめる名を業付けたりした?

「ゼロは正でも負でもなく皆無…ハデスの血は受け継がん事を望むというところか?早苗?」

ヌルが母にシタリ顔で
答えを急かす。