冬の華

何か『母親の面影』を探し求め…何か『父親の面影』を見付けた。

それなら説明がつく。

だから期待外れで、
気に入らなかった。

だから不愉快で、
面白くなかった。

ヌルは俺に父親の面影を見た。

父親を知っているという根拠だ。

ワンダの話が事実ならヌルの様な奴等は下界には降りないって事。

それは何より父親はハデスの中に居るという証拠じゃないか。

繋がり出した希望の糸を

《有り得んと言った筈だ。
ハデスで厳存されておられるのは…ヌル様ただお一人だからだ。
もう何百年の間…ヌル様お一人》

ワンダが断ち切った。