冬の華

ということは、

このお世辞にも人形とは言えないどうすれば歩けるのかと思われる不恰好な物体は…。

「お前…邪魔してくれんなよな」

何度となく人形のヴェリアスと
対峙して経験を積んできた俺にはやっとの思いで姿を形成させる
このヴェリアスが惨めに見えて、仕方がない。

「直ぐ楽にしてやるから…
無駄な足掻きするなよ?」

つい情けを掛けてしまう。

《お前の女旨そうだ。
喰って良いか?》

その刹那、
俺の中で何かが音を立てる。

《女喰って強くなる》

血管の二三本は切れてるだろうか

「お前みたいなの見てると虫酸が走る。
悪いが加減はするつもりもない。自分に悲観しながら逝け」