カラオケ屋に戻ると、真菜の姿がなかった。



「蒼斗…おかえり。夏乃、いた?」





「いや…てか、真菜…は?」



「真菜ちゃんは、用事あるってあの後すぐ帰った…」



シュンの言葉にどうしようもない感情が流れた…


今日は1日一緒にいることになっていたのに…


用事なんか…嘘だ…






「まぁ…夏乃のことは梓にまかしといて!」


「あぁ…俺も学校とかで話してみるし…」





「蒼斗~やっぱ年上の彼女はいいな~

嫉妬とか、泣きわめいたりしないし。

さっきの状態だと蒼斗は悪くないって、すぐ分かってくれて」

浩介のいう『嫉妬』





俺は…真菜にちょっとはして欲しかったのかもしれないと思った…