裏山に着いた。
僕は亮君を殺した場所へと向かった。

ペンライトが光を放ったまま転がっていた。

月明かりとペンライトの薄い光に慶太郎君が照らされていた…

あの日…カブトムシをつかまえるために罠を仕掛けた大きな木に慶太郎君は首を吊っていた。
僕は大声で泣いた。

『慶太郎君、僕はこれからどうすればいいんだ?答えろよ!答えてから逝ってくれよ!』

風に揺られ木が〃ギィ〃ときしんで答えた…