コネコのオウチ【短編】



黙ったまま、あーちゃんは

さっきより少し強くボクを抱き締めた。



ドクドク…ドクドク…



あーちゃんの音が大きくなった。



「す…すてられてて…。
飼える人居なくて…。
飼っちゃダメ……?」



よわよわしいあーちゃんの声。


ママはまた深いため息を吐く。