コネコのオウチ【短編】



ボク達はお互いの顔を見て、同じ事を思った。



きっとこれでお別れ



元気でね



いつか逢えたらいいね



幸せになってね



きっとお互いに、そう思った。




「ただいまぁ…。」




あーちゃんの家に着いて、あーちゃんの部屋にそのまま連れて行かれた。



「大丈夫だよ。
頑張って説得するからね。
大丈夫だよ。
恐くないからね。」



そう言ってあーちゃんは、カゴに毛布をひいてボクを入れてくれた。



ボクはそこに丸くなる。