「そうかぃ。
可哀相に…。
でもウチもねぇ、飼えたら飼ってあげたいけど。
もぅイッパイなんだ。
ごめんなぁ…。」
和風造りのおじさんの家の入口。
ピンポンとなったら、出て来たおじさんは女の子達の話を聞いて、困った顔をしてそう言った。
「そうですか…。
突然すみませんでした…。」
しょんぼりしながら女の子達は、家の入口を出ようとした。
「あ!ちょっと待ってて!」
おじさんは、そう言って家の中に入って行く。
女の子達は不思議そうに顔を見合わせていると、おじさんは直ぐに戻ってきた。
女の子の1人に何かが入った袋を渡して、おじさんは淋しそうな笑顔で言った。
「コレ食べさせてあげな。
あと、コレに水入れて置いといてあげるといい。
誰かが拾ってくれる前に、弱っちゃったらかわいそうだから。」
「あ…ありがとうございます。」
3人の女の子達は、びっくりしながら袋を受取っておじさんの家を出た。


