コネコのオウチ【短編】



違う…壁じゃない。


"ハコ"だ。



少しづつ遠くなるお母さんの声。



『待って!
連れて行かないで!!
私の愛しい子なの!!』



嫌な予感が身体中を貫く。


隣りに居る2人も、自分達の状況がおかしい事に気がついて

身を強張らせていた。