「のう、見島や…。」 熙子は、見島という御年寄に話し掛けた。 「はい。」 「斎宮さんとは、どのようなお人柄なのかのう。」 「さぁ… 大奥に上がられたばかり故、知る者も少ないでしょうなぁ。」 「どうじゃ、明日、側室たちを集めて茶会を開いてみようと思うのじゃが…。」 「それはよいお考えにございます。 では、早速ご準備致しましょう。」 「頼みましたえ。」