斎宮物語


私はニコッと笑って、

「悠吾朗様のお気持ちを聞けて、私は御殿に上がる覚悟を決めました。
いつきは幸せにございます。」

「いつき殿…。」

何故か涙が流れた。

「ではせめて、今日だけは…
私の妻となってください。」

「…はい。
おまえ様。」

私は悠吾朗様と、幸せな時を過ごせました。