…――夜。 私は久しぶりに、御小座敷に行った。 身重の為、比較的私の部屋に近いところを、上様は指定してくれた。 もちろん、夫婦の交わりのない、ただの添い寝と公表して。 ただ、まぁ、あまりそういうことはないようで、とりあえずの御小座敷。 よくよく考えれば、平安時代の内裏ならば妊婦は里下がりする。 そう思うと、私は本当に恵まれている。 まだ、上様のお隣りで寝付くことができるんだもの。