斎宮物語


「…やはり、だめか。」

上様が悲しく呟いた。

「…。」

私は、何も言えなかった。

「おぉ、そうじゃ。」

上様が思い出したようにいきなり明るい声で言った。

「いつき、今宵、わしは奥泊りする。
添い寝してはくれぬか?」

「はい、是非!」