「失礼致します。 斎宮様、間もなく上様がいらっしゃいます。」 知らないお坊主の人がやって来て、上様のお越しを伝えた。 「お琳、準備してちょうだい。」 「はい。」 私は急いで打掛を羽織り、化粧を直した。 それからすぐに、上様の足音が聞こえた。 上様とこうして会うのは、いつぶりかしら。 胸が高鳴り、落ち着かない。