斎宮物語


「…。」

私は腰が抜けその場に崩れ落ちた。

「いつき様!」

「大事ない…。
上様は、このことをご存知なの…?」

「はい。
先程知らせが。」

「そう…。」

シャラン、シャラン、シャラン、シャラン

遠くで鈴の音がした。

きっと上様がお須免の方様のもとに向かわれているんだ。

…どうか、ご無事で。