「おや、斎宮殿、今日はまた随分と綺麗なお掻取りにござりますなぁ。」 また、始まった。 「もう少し、身分を弁えたらどうや?」 今日の着物は、お琳が上様にたまには着飾った姿を見せてほしいと仕立ててくれたもの。 美しくないはずがないの。 「弁えるとは?」 「そなたには、もっと相応しい着物がございますえ。」 「さて、どのような?」 私は、一歩たりとも引きはしない。 誇り高いのでは、ない。 こうしていないと、私が壊れてしまう。