斎宮物語


私は有言実行、たくさん食べてから御小座敷に行った。

御小座敷では、もう上様が先に来ていた。

「上様?」

どうして、上様が先に…?

「いつきっ…!」

いきなり抱きしめられた。

「…上様?」

「どうした、こんなに…痩せて…!!」

「なんでもござりませぬ。」

上様を見上げると、上様は哀しい表情をして、荒々しく口づけられた。

「お須免の懐妊のことを、気にしておるのであろう…?」

「ち、違い…」

ます。

とは言えなかった。

「いつき。
こういう言葉を知っておるか?」