斎宮物語


その日から一週間、上様のお渡りがなかった。

きっと上様は噂を耳にされ、お須免の方様に付き添っていたんだろう。

私はその間上様のことを想って過ごした。

信じたくない。

他の女人のご懐妊なんて、信じたくない。

お世継ぎが無事生まれることが大事。

なのに……。

胸が引き裂かれるように苦しくて苦しくて。

食事が喉を通らなくなっていた。