斎宮物語


まぁ、一介の側室のできることには限界があるけど…。

「いつき様、上様がお呼びにございます。」

不意に上様の使いが来た。

「上様が?」

「急ぎ参られませ。」

「はい。」

私は、急いでお掻取り(オカイドリ:打掛のこと)を着て上様のもとに向かった。