斎宮物語


「斎宮様、御台様がお呼びにございます。」

「御台様が?」

「まさか、この話、すでに御台様も…。」

「そんな…。」

「私も参りましょう。
真実をしるのは、私と斎宮殿しかおりませぬ。」

「常磐様…。
ありがとうございます。」

「しかし、私は昼から上様のもとに参るのじゃ。
最後まで、助けてやれぬやも知れぬ。」

「来てくださるだけで十分にございます。
その、お気持ちだけで…。」

「さぁ、早う行きますぞ。」

「はい。」