「いつき様、今宵、上様のお渡りがございます。」 襖の辺りから声がした。 こんなときにお渡りなんて…。 「いつき様、そろそろ夕餉を。」 「お願い。」 夕餉が私のところに運ばれた。 御台様の夕餉のように豪華ではないけど、側室というだけあって、並のお中臈よりは豪華みたい。