「じゃあ、まずはお土産からにしましょ」
真理が私に手を差し出した。
お土産を要求、されているのだろう。
「あ、あのさ…その件だけど、言い訳していい?」
「1つだけな」
ビシッと宏さんが言う。
ま、まあ…私が悪いんだけどさ。
「まさか今日、みんなが待ってるとは思わなくて…今日には間に合わないんだよね」
「「ええっ?!」」
私を除く、全員がハモった。
息がぴったりなんだけど。
「みんなを信用してないとかじゃなくて…葵さん以外に帰る日教えて無かったし…葵さんの家よくわかんないから、葵さんの会社のポストに手紙入れたから、きっと届かないだろうって。それに返事も無かったし…住所は一応書いたんだけどなー…」



