早く開ければいいのに…深呼吸する。 なんで、こんなに臆病なんだろ。 もしかしたら誰も此処に居ないような気がして、怖い。 強くなったはずなのにな。 意を決した。 ガチャ 小さく響く音にドキドキしながら、扉を思いっきり開いた。 パンパンパーン!! 電気がパッとついて、そこは誕生日おめでとうの文字が踊る。 その周りに飾り付けされた折り紙があって、ケーキを囲むように、宏さん、あかり、真理、お兄、それから………葵さんも、絵美さんもいた。