【完】恋愛間違い注意報



電車を乗り継いで、私の街へと近付くと胸が高鳴る。
久しぶりの街並みは、変化がないようで、変わっていて。
やっぱりこの街が好き。



電車から降りれば、少し広がる緑。
誰も私の帰りを待っていないので、寄り道をした。
寄り道といっても駅のベンチで休憩するだけ。
フランスののどかな雰囲気は、此処と似てる。
でも、やはり違うのはこの温かさかな。
遠くにいても、どこにいても此処で帰りを待っててくれるって勝手な安心感。
ふと、自分の手を見つめる。
昔は傷だらけの手だったはずなのに、いつの間にか綺麗に傷1つない。
そう、自分で言うのもなんだけど成長したんだよね。