その日、葵さんからの連絡も無くなった。 諦めるしかないんだもん。 学生の頃のように、一心不乱に突き進めば変わるって訳でもない。 現実を見極めるしかない。 多分、付き合うべき人じゃなかったのよね。 私とは世界が違うんだから。 泣いて泣いて、そして私は、葵さんへの気持ちを捨てた。 もう拾うこともない気持ち。 だから、前を向くって決めた。