「トースト食べる?」 「あ、はい」 葵さんの後ろをついて見れば、広いテーブルにトーストとコーヒーだけがあった。 男の人らしい、なんて思ったら思わず笑みがこぼれた。 「料理はあんまりね…これも市販のだけど我慢してね」 「いえ、気にしないで下さい」 流石に、私が今度作りましょうか?とは、言えなかった。 図々しいしね。 美味しい朝食を頂いて、そろそろ帰ろうって思ってた矢先、トラブルは舞い込んできた。