お兄がじゃあな、と言って去っていった。
葵は小さく頭を下げ、私はヒラヒラ手を振った。
「智沙、夜ご飯どうする?」
「作るよ!」
「じゃあ買い物だね」
すぐ目の前のスーパーへ入っていく。
葵とスーパーって…違和感がある。
「スーパーよく来るの?」
「全然」
葵は苦笑いをして、手を強く握った。
何だろ、って葵を見た。
「俺のだから」
小さく耳元で囁いたその言葉に、顔やら耳やら赤くなったのは言うまでもない。
今日のメニューは簡単に、カレー。
材料があっという間に買い物カゴいっぱいになる。
私達は苦笑いしながらも、30分程度でスーパーを出た。



