「遅かったな」 「ちょっと寄り道したの」 「ふーん。これからの予定は?」 「家までお願いします」 「何だよ、どっかで泊まったりしないのかよ?お兄さんはよくやってたぜ?ラブホとかな」 ハハハ、と笑ってたけど事実だよ…それは。 お兄は遊び人だからね。 「ん、別にいいんじゃない?特別じゃなくてもさ」 「はいはい、どーせお兄さんは邪魔ですよーだ」 勝手にいじけだした我が兄。 情けない…苦笑いしてたら、葵がそっと手を握った。 何?って視線だけで聞いたら、小さく首を横に振った。