「そういう部分も含めて、智沙だからね」 葵は優しい笑顔を私へ向けた。 このお店もすごく、素敵だよ。 真理、大丈夫だよ。 「じゃあ、行こう!」 「うん」 帰る前に寄りたいとこがあって、私は足早にお店をあとにした。 ごちそうさまと彼女達に伝えて。 「どこ行くの?」 絡められた手をぎゅっと握っただけで、私は何も言わなかった。 ただ、黙って真っ直ぐ歩いていく。 しばらくすれば、目の前は青く輝く海が見えた。 決して、誰もいないその場所は、あかりと宏さんが挙式したあの教会の近くと似ていた。