「はい、そうです」 慣れって怖いもので、フランスで言われなれたものだから、何とも思わなくなった。 葵は、私の変化に目が飛び出しそうにびっくりしてて、少し面白かった。 「私、オーナーも尊敬してるんですけど、智沙さんもすごく尊敬してます!」 「ありがとう」 そしたら、ガヤガヤと店員が押しかけてきて、さすがにびっくりした。 オーナー、姉の真理は確かにすごいと思う。 慕われてて尚更、尊敬する。 「葵?」 私は、葵に声をかけた。 ハーレムとか思ってんのかなあ。